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WEBとメールを分けたときに起こる「ローカル配信」とは?

こんにちは!ブランディングテクノロジーの保守サービスチームです。

皆さんは、会社や個人で使っているメールが、思った宛先に届かず困った経験はありませんか?

最近では、WEBサーバーとメールサーバーをそれぞれ別々に管理するケースが増えてきました。
これはセキュリティやパフォーマンスの面で合理的な方法ですが、
サーバーの設定次第では、メールが本来の宛先ではなくサーバー内に届いてしまう「ローカル配信」という現象が起こることがあります。

私たち保守サービスチームも、日々の対応の中でこの問題に何度も遭遇してきました。
そこで今回の記事では、一般ユーザーの方にも分かるように、ローカル配信の仕組み、よくある事例、
そしてトラブルを防ぐためのポイントまでを丁寧に解説していきます。

目次

■「ローカル配信(内部配信)」とは?仕組み解説!

■よくある事例

■「ローカル配信(内部配信)」を防ぐためには?

■まとめ

■ 「ローカル配信(内部配信)」とは?仕組み解説!

通常、メールは送信先のドメインの MXレコード(※1) という設定を確認して、どのメールサーバーに届けるかを判断しています。
※1)MXレコードは「このドメイン宛のメールはどのサーバーで受け取るか」を指定する設定です。

しかし、WEBサーバー側に同じメールアカウントが存在していると、サーバーが「自分が受け取るべき」と判断してしまう ことがあります。これが「ローカル配信」です。

具体例で説明します。
例えば、あなたの会社のドメインが example.com だとします。

・WEBサーバーは A社のサーバーで管理
・メールサーバーは B社のサーバーで管理

このとき、A社のWEBサーバーで info@example.com というアカウントが作られていると、
WEBサーバーは「このメールは自分のサーバーで受け取るもの」と判断し、メールをA社のメールサーバー内に配送してしまいます。
結果として、実際にメールを管理したい B社のメールサーバーには届かないという現象が起きます。

ポイントは以下の通りです。

1、MXレコードは正しく設定されているのに届かない
2、WEBサーバーのローカル配送ルールが優先される
3、送信元にはエラーが返らない場合が多く、気づきにくい

このように、見た目では何も問題がないのに、ユーザーが困る原因になりやすいのです。

■ よくある事例

WEBサーバーとメールサーバーを分けて運用している企業で、特によく見られるトラブルのひとつが
メールの移行時に発生するローカル配信 です。

たとえば、もともとWEBサーバーとメールサーバーを同じ環境で利用していた企業が、
業務効率化のためにメールだけを Google Workspace や Microsoft 365 などのクラウドサービスに切り替えるケース があります。
この場合、外部からのメールを新しいサービスに届けるために、メールの宛先を決めるための「MXレコード」を変更します。
設定自体は正しく行われても、WEBサーバーに同じメールアドレスのアカウントが残っている と、
サーバーは「自分が受け取るべきメール」と判断してしまい、本来のメールサーバーに届かなくなることがあります。

このような状況になると、例えば次のような影響が出ることがあります。
・WEBサイトの問い合わせフォームから送信されたメールが、担当者に届かない
・顧客からの重要な連絡が見逃され、返信が遅れてしまう
・社内で「メールが届いていない」という混乱が発生する

実際にはメール自体は届いているのですが、間違った場所(WEBサーバー内)に保管されているだけ なので気づきにくく、
発覚が遅れることも少なくありません。
結果として、顧客対応の遅延やビジネスチャンスの損失といったリスクにつながります。
この「よくある事例」は、移行作業そのものの手順に問題がなくても、古いサーバーに残っている設定やアカウントが落とし穴になる典型的なケースといえます。

■ 「ローカル配信(内部配信)」を防ぐためには?


ローカル配信によるトラブルは、下記対策でほぼ防ぐことができます。

☑ WEBサーバー側にメールアカウントを作らない

☑ WEBサーバー側のメール機能を停止する

☑ 問い合わせフォームや自動通知用のアカウントはメールサーバーにのみ作成

☑ 新しいメールアカウントやフォーム設置後は必ずテスト送信を行う

☑ 受信サーバーが正しいか確認する

■ まとめ

ローカル配信は、一見すると小さな設定の違いに見えますが、メール運用においては非常に影響が大きい現象です。
ポイントを整理すると以下の通りです。

1、WEBサーバーとメールサーバーを分ける場合、サーバー内のメールアカウントがローカル配送を引き起こすことがある

2、MXレコードだけでは解決できず、サーバー側のルールを確認する必要がある

3、小さな設定ミスでも問い合わせ漏れや社内通知遅延など、大きな影響につながる

4、運用ルールと定期的なテスト配信でトラブルを未然に防ぐ


適切な知識と運用ルールを持つことで、メールトラブルの多くは防ぐことができます。

皆さんも、もしメールが届かない・一部の宛先だけ届かないという現象に遭遇した際は、

「ローカル配信」が原因かもしれないと疑ってみてください。
今回ご紹介したポイントを押さえて、日頃から設定や受信環境をチェックすることで、安心してメールを活用していきましょう!

投稿者プロフィール

E.K.
E.K.
2022年 ブランディングテクノロジー入社
趣味:旅行・カフェ巡り

好きなもの:韓国料理、紅茶(最近はコーヒーの魅力にも目覚めつつあります)